★還暦という言葉の意味は、「本卦還り」といって十干十二支が60年で一回りし、生まれた年の干支に戻ることからつけられたもので、「赤ちゃんに還る」という意味と「赤は魔よけの色」ということから、「赤いずきん・赤いちゃんちゃんこ・赤い座布団」等を贈り、生まれ変わった気持ちでますますお元気にという願いを込めて祝いました。60は10と12の最小公倍数。

回り年(年男・年女)の一つですが、厄年にあたります。前後3年間は厄除まいりをします。一般的には赤い頭巾・着物・チャンチャンコ・座布団等をお祝いとして贈ることなどが知られています。また、医学的にはこの年を乗り切ると寿命が延びると言われています。

中国では木火土金水から全ての物質は出来ていると考えられていてそれぞれに表と裏があります。木の表「きのえ」(甲)木の裏「きのと」(乙)火の表「ひのえ」(丙)火の裏「ひのと」(丁)土の表「つちのえ」(戊)土の裏「つちのと」(己)金の表「かのえ」(庚)金の裏「かのと」(辛)水の表「みずのえ」(壬)水の裏「みずのと」(癸)という具合に決まっていて、上記の10種類です(十干)。

そして、上記の「十干」と「十二支」を組み合わせて…甲子【きのえね】乙牛【きのとうし】丙寅【ひのえとら】……というように、組み合わせていくと60個でき、それを「六十干支」といいます。60年目に元にもどるので「還暦」といいます

古希 数えで70歳 喜寿 数えで77歳 傘寿 数えで80歳 米寿 数えで88歳 卒寿 数えで90歳 白寿 数えで99歳

15(15にして学に志し)志学、30(30にして立つ)而立、40(40にして惑わず)不惑、50(50にして天命を知り)知命、60(60にして耳に従う)耳順、70(70にして心の欲する所に従えども矩を越えず)従心

大辞林第二版から

えと 【干支】
十干と十二支とを組み合わせたもの。木・火・土・金・水の五行を、それぞれ陽の気を表す「え」と陰の気を表す「と」とに分けたものが十干、すなわち、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)。これに十二支、すなわち、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)を順に割り当て、甲子(きのえね)・乙丑(きのとうし)のように呼ぶ。これで六〇の組み合わせができる。年月・時刻・方位などを表す呼称として用いられる。

ごぎょう ―ぎやう 【五行】
中国古来の哲理で、万物を組成する五つの元になる気。木・火・土・金・水の称。五行のおのおのを、兄(え)・弟(と)の二つずつに配してできたのが十干(じつかん)である。

ごせい 【五星】
中国で古代から知られている五惑星。歳星(木星)・惑(けいこく)(火星)・鎮星(土星)・太白(たいはく)(金星)・辰星(しんせい)(水星)の称。

還暦の解説

還暦の意味をインタ−ネットで調べてみました。
苗場山の宿で桜井さんが説明した通りでした。
2001年10月21日  廣井 均